バブーン・バー
(ケニア マサイマラ動物保護区)
ムパタ・サファリクラブ名物といえば、バブーン・バー。
眼下に広がるサバンナを一望しつつ飲むビールは格別です。僕らにとって、マサイマラへ行くということはムパタへ行くということであり、ムパタへ行くということはバブーン・バーでビールを飲むことであるといっても過言ではありません。
目のいい人なら、そこからゾウやキリンが見えます。もっと目のいい人や慣れた人ならシマウマやインパラだって探せます。足もとにはロック・ハイラックス。運がよければクリップ・スプリンガーも姿をあらわします。イキモノ好きにとっても、ビール好きにとっても、両方好きな人にとっても、世界屈指の粋なバーと言えるでしょう。
問題は、ここを利用するタイミングが難しいということ。
通常、サファリドライブは朝夕の2回。ムパタからオロロロ・ゲートまでは30分ぐらいかかるので、そのぶんも見こんで、夕方のサファリドライブは3時出発となります。それ以前にバブーン・バーを利用しようとしても、日差しが強くてとてもいられません。
サファリのあとならどうか。
戻るのは6時過ぎになります。体も冷えているし、すでに日もかげって気温がぐっと下がります。今度は寒くてビールどころではなくなってしまうんです。
ちょうどいいのは夕方4時から5時くらい。
といって、そのために夕方のサファリをパスするのももったいないですよね。
僕らは、滞在中にハーフデイ・サファリ(半日サファリ)を入れてもらうようにしています。これは夕方のサファリをなしにして、そのぶん午前中いっぱいサファリ・ドライブにあてるカリキュラムです。
これだと、午後の時間がまるまるフリーになりますから、洗濯も昼寝もできます。昼寝から覚めて、ほどよくのどが渇いたところで、バブーン・バーで乾杯。
ちなみに昼寝もおすすめです。
カミさんにケニアでの楽しみを尋ねると、「ハイラックスと遊ぶことと昼寝」と答えるぐらいです。マサイマラの雄大な景色とともに、日本では味わえない爽快な眠りをぜひ!