ウシの顔も三度
(2012 ケニア/マサイマラ動物保護区)
サファリ中のドライバーがいちばん神経をつかう相手は、ライオンでもゾウでもなく、バッファローなのだそうです。
特に、群れから離れた、いかにもイカつい感じの老練は危険で、機嫌が悪いと遠くからわざわざ車めがけて追いかけてくることもあるとか。
ライオンを狩るような戦士たちですら、年に何人かがバッファローにはねられて亡くなっているのです。
そんなおっかないバッファローに、平気でまとわりつく鳥がオックスペッカー(和名ウシツツキ。そのまんまですね)。
体についた寄生虫をとってくれるからバッファローも怒らないわけですが、かといって、口や鼻の穴までつつくのは、ちょっと調子にのりすぎでしょう。
しばらくがまんしていたこのバッファローも、さすがに最後は頭を激しく振って追い払ったのでした。